2012年09月25日

英国周遊3日目 グラスゴーその2


3日目、グラスゴーの続きです。

今回のメインの志田林三郎は、工部大学校一期生主席卒、日本の電気工学の父。詳しくはこちら。
http://irisio.seesaa.net/article/30785396.html

グラスゴー大学にも志田の人物略伝が掲載されている。
http://www.universitystory.gla.ac.uk/biography/?id=WH23578&type=P

工部大学校生群像のドラマ化を、今も熱烈に望む。現在のエンジニア学生に希望と展望を与え技術立国日本をカムバックさせられたし。


● Hunterian Museum ハンタリアン博物館
http://www.gla.ac.uk/hunterian/

・ スコットランドで最も古い公共博物館であるとのこと。設立は1807年。大学構内のメインの建物の中にある。この建築が壮麗で美しい。内部の装飾も畏怖するほど素晴らしい。

・ 出資者である医者の Dr. William Hunterのコレクションを収蔵。ローマの企画展、James Watt (ワット)やJoseph Listerの関連の品など。

・ 双頭の羊や、頭一つに体二つの山羊など、突然変異体の標本がある。

・ ケルビン関係の展示が、 Kelvin Memorabiliaとしてまとめられている。ケルビン卿 (Lord Kelvin)、William Thomson は絶対温度Kの単位として名前を残した他、熱力学第二法則(トムソンの法則)、ジュール・トムソン効果、電磁気、電信、熱力学に多大な功績を残している。大西洋横断電信ケーブル敷設の功績で1866年にSirの称号を得、1892年に男爵位授爵、Lord Kelvin となる。志田林三郎や田中館愛橘のグラスゴーの師。志田は電磁気のケルビンの研究に貢献している。

・ ケルビンの用いたケーブル、Kelvin & James White Ltd. Glasgow&London の看板、1871 年の通信機器 Mouse-mill Motor、テレグラフ、Galvanometer (検流計) など。

・ ここでケルビンの肉声が聞けると聞いたが、見つけられなかった。聞かれたことのある方、ご教示ください。

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グラスゴー大学メインの建物。Hunterian Museumもこの中。

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Hunterian 博物館の内部。壮麗。

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ケルビン卿の用いたGalvanometer(検流計)


● University Library

・メインの図書館は、大学のメインゲートからUniversity Ave.を挟んで向かい側にある。図書館の建物12Fに古い史料を収蔵した Special Collectionがある。

・ 図書館は学生ではないビジターでも、目的を説明すれば入れてくれる。

・ こちらに志田の1880年に学術雑誌"Unites Electriques"に掲載された論文、"On the number of electrostatic units in the electromagnetic unit" がある。静電と電磁力にかかる係数を求めたもの。

・ 破損の激しい文書が多い。スポンジの台に乗せて閲覧する。

・ デジカメ撮影は不可。コピーは、状態がよければ有料で複写してくれ、後に郵送してくれる。


● Hunterian Gallery ハンテリアン美術館

・ Hunterian Museum とは別。図書館の隣の建物にある。

・ レンブラントの企画展を実施中。

・ 山尾が学んだ1860年代、大鳥らが訪れた1872年前後や、志田・高峰・南・高山らが学んだ1880年代の絵画が多数ある。クライド川中心に商業、工業を発展させてきた当時のグラスゴーを偲べる。


● Govan 地区、Napier造船所、Elder社、London & Glasgow 近辺

・ クライド川の右岸、南側にある。地下鉄の駅から離れており、結構歩く。自転車を借りられたらそのほうが便利。

・ 当時の面影はほとんど無い。林立していた造船所は全て無くなり、放送局や公共の建物になっている。

・ 近辺はだだっ広い平地。クライド川 Clyde River 沿いに Glasgow Science Center と BBCの建物が建てられている。

・山尾が徒弟として働いた Napier 造船所 は、Glasgow Science Center から約1km西。座標はだいたい55.862332,-4.306083。(Google Mapの検索窓に座標を入れれば場所が表示される) 大鳥が訪れたLondon&Glasgow社も同じ近辺。

・ Glasgow Science Center から 約1.5km西にElder Park がある。公園内に Elder Park and Learning Center もある。座標は 55.862946,-4.325116 。

・ 上二つ、現地にいるときは場所をもっと東側と間違えてしまっていた。悔しい。リベンジしたい。

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クライド川。 当時の面影はない。僅かにクレーンが見える。

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Glasgow Science Center。山尾の働いたネピア造船所はここから1kmほど西、大鳥の赴いたElder社はこれより1.5kmほど西の、クライド川上流側。

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BBC。クライド川沿い。恐らくここも何かの工場だったのだろう。

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Science Centerから上流側。この方面にNapier ネピア造船所とElder社がある。

P1010811.jpg
グラスゴーセントラル駅の中。
posted by 入潮 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 幕末明治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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