2006年01月07日

ウェブでの著作権

あけましておめでとうございます。

コンテンツ追加したら、えらく時間がかかってしまって、ご挨拶もできんかった。
史料打ち込みは時間がかかるものですが。なんであんなに長くなるかな。正月から徹夜を繰り返すとは。
ウェブは字数制限しなくていいから、ついつい、書き込んでしまうんだよなぁ…

えっと、年末は、東京にいらしたしのさんにお会いし、鐘ヶ江さん、初対面のQ太郎さんと、濃密な時間を過ごさせていただきました。しのさん相変らず笑みがミステリアスで、マニアックだった。鐘ヶ江さん、やっぱり天使でした。ほっぺた触りたかったので、抱きつきました。Q太郎さん、知的で深みのあるお姉さまでした。コアな歴史ファンの方でした。自分が圭介しか喋れないのが恥ずかしかった。
仕事でダラダラPC直していたので、ほんの短時間しかお会いできませんでしたが。やっぱり人っていいなぁと思いました。ありがとうございました…。

そして、大晦日に、同じく、皇居探索されるというあろあさんに便乗させていただきました。新選組のみならず工部大学校、建築、城、徳川方面などにも深く広く触手を伸ばしておられて、その教養にうっとりでございました。大河から入って圭介ファンになられたという稀有な方。あろあさんの存在そのものに、毎回、勇気付けられます。

そんな感じで、年を越して。抱負がましきことも垂れておきたいと思いつつ。

ちょっと前に入口ページの但し書きを変えたのですが。
前頁リンクフリーはともかく、コピーペーストまでフリーを明言しているページは、なかなかないだろう。

もともと、ウェブで著作権を主張する意味がよくわからなかったのですよな。

著作権というのは、著作者の利益を保護するためのもので。
出版物や音楽など、それなりに手間や資金をかけ、世に公表し、作成者がそれにより得られる利益を守ろう、という考えから生まれたものです。あとは、著作者の名誉を守るため。こちらは著作人格権という名前がついています。

で、著作権(財産権、つまり複製や譲渡などの権利のほう)は、利益を保護するための法律だから、非営利の場合は、効力がないと考えるほうが妥当なんですな。あと、公表が前提だから、私物化している場合も、無効。
私物のばあい、それを見た人に「複製しないで」と、頼むのは個人の勝手ですが、著作財産権では保護されません。

ウェブの場合、そもそも、特別に設定しない限り、そのページを開いた瞬間に、ページ全部、自動的に、自分のPCのキャッシュという領域にコピーされます。オフラインでも一度開いたページを見れる、というのはそれがあるからで。
このキャッシュについては、著作権法上でも議論があり、各国により扱いが異なるようですが。HTMLの中身そのものも、ソースも、一瞬で自分のPCに保存複製できますし、中身もCtrl+C、Ctrl+Vか右クリックで、瞬間にコピー・ペーストが出来る。

複製権というのは、複製にそれなりに労力と資金がかかり、それを投資として、それでも利益が見込める場合に、元の作成者の権利を保護しなければならないときに用いられるもので。現実的には、ウェブで複製を禁止するなんてことは、ナンセンスなので、複製権を主張することに、紙の出版物ほどに意味はどこまであるのか。

右クリック禁止などされているサイトもたまにありますが、クリック禁止JAVAをご存じで、何でツールバーとかプリントスクリーンとかをご存じないのだろうか、と思います。

現実的に出来るから、禁止する事はナンセンスだ、といっているのではないです。人殺しや窃盗など、できるけれどもやってはいけない、倫理上いけない、ということは山ほどある。
ただ、それは外の人が迷惑するからであって。困る人がいるから、倫理的な問題になるし、法で厳重に規制される。

多くの人はコピーペーストはやめてくれと思うだろうから、それも倫理的によくないことだし、著作権という法で守られること。ただ、自分は別に迷惑でないので、いくらでもコピーペーストしてくれと思います。むしろこんな辺境サイトで何を呟いても一般への流布性は皆無なので、一般に接点のある方が自分ごときの言葉を複製してくださるのなら、いくらでもお願いします、と思います。

もちろん、まねされるのが嫌だ、という方の気持ちも分かりますので、その方々の、無断複製禁止、という主張もよくわかります。それで、自分のところは別に禁止でもなんでもないです、ということが言いたかっただけです。

ただ、言葉や表現を使おうと思い、自分の記述物に取り入れた時点で、その人の言葉になりますから、そこからいかなる問題が派生しても、その人の責任において処理してください、ということで。自分が流した文章や解釈が間違っていて、それを知らずコピーして使って、外の人から文句が来ても、私知りません、ってことで、許してください。引用元をはっきり書いていただいたら、こちらにも責任あることになりますけれども。

人間だれも、大部分の自分の言葉ってのは、誰かから貰ったものなんですよね。ただ自分で組み立てなおしているだけであって。だから、自分で組んだ元は人様からいただいた言葉が、他人様のお役に立つのでしたら、還元したい、という感じです。

自分の頭も古くて、人さまの認識とかなり違っているとは思うのですが。

基本的に、ウェブはインフラ(社会資本)、つまり、社会の共有物です。図書館みたいなもの。
で、ウェブページは、パスワードで保護されていない限り、一般に公表されているものです。図書館にある本と同じ。
検索避けをしているのは、単に、目録を作っていないだけのこと。図書館の棚には並べられていて、誰もが手に取れる状態であることに変わりはありません。
サーチエンジンやウェブリングの登録などは、利用者が手に取りやすいように、そういうジャンルに並べてある、ということかと。

なので、ウェブサーバに上げてある限りは、誰が見ても文句を言う筋合いはないですし、その内容についての苦情や批判が来ても、受け止めるべき事です。公表物とはそういうものです。

サイトを、自分の家とか城とかと表現し、私的な空間とするのは、こういったウェブの観念からいくと、ちょっとそれは違和感があったります。自分が作ったものですが、サーバにアップした時点で、自分の手からは離れ、誰が触れても良いという状態になっています。改変されないだけ。どう称するのもその方の勝手ですが、私物ではないのです。

で、表紙に「18禁です」とか、「こういう特殊嗜好のものです」、とか明記するのは、良いことだと思います。本を開くかどうかの判断を読者に与えることなので。ただ、抑止力にはなりますが、強制力にはならない。どんな人にでも中身を見られる可能性がある、というのは、ウェブを公開する以上、覚悟しておかないといけないことです。二次創作サイトの場合、原作者が、歴史ジャンルサイトの場合、それこそ、子孫や係累の方も、ご覧になる可能性がある。トップページの注意書きは、その可能性を下げるためのもので、ゼロにはならないし、Webに上げている時点で言い訳にもならない。

一般に見られたくないなら、鍵を掛けて、知っている人にだけ鍵を渡しておく(パスワード制にする)か、イントラネットなどにして囲い込む必要がある。鍵をかけるなら、公表したことになりません。(この場合は私的な物であるので、著作財産権は働きません)
URLのクイズ制も、一般に見られたくない場合は有効でしょうけれども、入りにくくするだけで、中身のページの公共性は変わらないです。つまり、公開している状態であることに変わりはない。

…いやその、原作者や子孫の方に見られて悪いページは作るな、と言っているのではなくて、見られるという可能性はどうあっても発生するものだから、そういう心構えで謙虚さを忘れずに、怖がりながら楽しみましょう、ってことで。私も日々かなり怖いです。はい。

ついでにリンクについて。リンクはトップページに張らねばならない、というものでもないです。別に読者は、1頁目から読まねばならない義理はない。どのページから読んでも、それは読者の自由。ならば引用先は、読者が読んで一番便利なところに張らせていただくのが、親切、というものです。注意書きを読むのも読まないのも、読者の自由。

リンクフリーでない、というのは、ウェブの性質からいえば、ありえません。
自分で勝手に周囲にお願いするのはありですが。それは単なる我儘で、法的にそれが保証される根拠はないです。

営利に関わらないところでは、著作人格権の同一性保持権(勝手に改変されない)とか、なりすましの禁止とかありますが、それは著作者の名誉保持のためのものであって。個人サイトの場合、ウェブで自分の名誉を確立しよう、と思っておられる方も少ないのではないでしょうか。ある程度プライドを持って書いているから掲示板などでの議論も白熱するものなのですが。

食い扶持とはなれて、やりたいことをやっているだけで。自分はただ、やりたい事やっている上に、自己満足だけじゃなくて、それを見た人に楽しいと思っていただけるとラッキーだな、とそんな感じです。

そして、他人のを勝手に変えてはいけないとか、他人の名前を自分のものとして発表しちゃいけないとか、そういうのはわざわざ口に言うまでもないモラルの問題であって、ウェブではわざわざ権利の名前で主張するようなことだろうか、と。モラルを超えたことが起こるのは、大抵利害が絡む時ですが、ウェブページで利益を求めている人も、法人や組織や商業サイトでない限りは、まずないでしょう。

そういうわけで、こと趣味のサイトなら、"All rights reserved"とか(c)マークとかに、あまり意味は感じられないのですな。
というか、そんなのを一行一文字追加しただけで、権利ってのは守れるようなものでもないと思いますし。組織・法人などは別ですが。守られようと思ったら、裁判やらなにやら、面倒な手続きが必要になる。モラルに訴えかけるのが一番簡単。わざわざ権利なんて大そうなものを持ち出すまでもない。

で、公共性の話に戻りますが。
掲示板や日記、ブログなども同じことで。単にポストが簡単であるだけで、性質はウェブとなんら変わりません。
自分の勝手な日記ということで、私的なことも色々書いている方がおられますが、一般の目に曝されるという事実は変わりないです。多くのブログは検索に引っかかりますし。

なので、圭介について、新選組研究家の勝手な評や抜き出しを、さも史実のように論って圭介を嘲笑しておられましたら、心の狭い圭介ファンが憤然と苦情を書き込みにいっても、しょうがないわけです(笑)

閑話休題。そういうわけで、著作権。そういう面倒くさいモノなら、とっとと放棄したほうがいいや、と。
わざわざ口にするほどのことでもないのですけれども。別に自分の文章を、自分以外が使うな、などという気はさらさらないですし。ましてや圭介使って商売する気もありえないですし。
むしろ、圭介について、自分ごときの言葉をコピーしていただけて、広めていただけるなら、そんなあり難いことはない。

そういうわけで、このサイトは、どのページにリンクしていただいても、どのフレーズをコピーしていただいても、それはもう、喜んでどうぞ、というか。こんなので宜しければ、伏してお願いし奉ります、ってもんです。

創作物も別にかまわんです。というか、あんなものをご自身の言葉にしてくださる方もいらっしゃらないとは思いますが。
創作といいつつ、あれも資料から得られた認識を繋ぎ合わせして妄想のふりかけしているだけですし。ただ、作り上げた部分は作り上げにすぎないんで、そのあたりの判断はお願いします、ってことで。創作は創作にすぎません。そんなに酷い嘘はついてないつもりですが。なかには、いけしゃあしゃあとやってる場合もありますので。はい。

資料の引用コピーペースト部分については、自分の行っているのは著作権でいう「引用」の範囲内であるよう心掛けている積もりなので、大丈夫だとは思いますが。繋ぎ合わせてそれだけ、というとまずいかもしれない。
ただ、これも、分別の問題ですよね。
抜き出しの場合は、楽したければどうぞ、という感じで。ただ、自分が史料から抜き出しをする時は、自分が後から読みやすいように、句読点や送り仮名をつけたり、漢字はなるべくそのまま使っていますが略字があるときはそちらを使ったりしていますから、自分が打った文は分かります。で、その部分のコピーペーストしてアップしておられるのを見つけたら、「あ、楽しやがったな、こいつ」と私が思うだけです(笑)…いやいや、便利にしていただけるならありがたいです。

以上は、自分がサイトを広げている上での方針であって、誰に示唆するものでもないです。
お気を悪くされましたら、申し訳ございません。
また、これらはこのサイトでのみ通用する事で、この人がこんなこと言ってたよ、と牽強付会しながら他人の作品の成りすましやコピーペースト、ってのも、ご勘弁ください。まずないと思いますが…。

そういうわけで、 長々とまたやってしまいましたが。
今まで、コンテンツのほうは殆どほったらかしで、日記ベースで、とりあえず、資料みつけたら速報、というノリで、大して言葉も選ばず、クロスチェックもせず、勢いのままに垂れ流していた。いつのまにか、自己満足に終始していました。同時に、自分が一般に向けて流すものに対する公共性や、責任というものを、軽視していました。

今年はもうすこし、一般の方の目に触れて堪えられる形に、公共性という点を考えて、サイトを整理していきたいなぁと思っています。

同好の方、御友達だと、なんだかんだと許してくださいますが、一般の方の目というのは、怖いんですよね。
ちゃんと言葉を選んで、それにより不快さを被らせることなく、事実を確認して、わかりやすく、論点をはっきりさせて、呈さないといけない。

それで、年明けて最初の更新が、まず一般の方を考えていない、クソ長いものになってしまっていますので、もう抱負もなにもあったものではないですが。

だからこそ、あれを読んで編集して、一般の方に見ていただけるような作業を行ってくださるのなら、もう、崇め奉るってもんです。
色々ごたくを並べましたが、蓋を開けてみると、結局他力本願の現れでございました。はい。

…新年から嫌われそうなこと2連発。嗚呼。
posted by 入潮 at 07:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。